ウェブが雑誌を抜く?

たまには芸文ぽい文章でも。

電通による調査で、ウェブの広告費が雑誌の広告費を抜いたことを新聞で読んだ。
これで「雑誌オワタ」なわけでは勿論なく、というか、雑誌は雑誌の魅力の本質を突き詰める方向に進んでいくし、進まざるを得ないだろう。(とはいっても雑誌とか全然読まないんだけども。)

じゃあ、雑誌の魅力ってなんだろうか。
そしてウェブとの違いはなんだろうか。

勿論、情報が加工されてから流通する速度が違う。
「速さ」の違い。雑誌は月刊/週刊という限界がある。
顧客の多様化とピンポイントで広告を打てる点で、ウェブは評価されているだろう。
紙触媒とたとえば、mixiの画面や、アフィリエイトという違いもある。
読み手のリアクションが見える、さらには反応して何か新しい批評なりが生まれるのも、ウェブに軍配が上がるだろう(読者の投稿が次々号まで反映されないというタイムラグは、ある種のリアクションしか受け付けなくなるだろう。)。

しかし、重要な差異と感じるのは雑誌というのは「パッケージ」されているという事なんだと思う。ウェブで話題になるものは、一次的にはマス媒体で提供されるものであることの方が多い(とどこかで読んだ。どこだっけ。)が、「パッケージ」の「ラベル」(○○で読んだ)というのは、そういった情報の流通を加速させる装置だと思う。
また、ウェブがいくらでも拡散して区切りがつけられない。
つまり、特定の「カラー」を持ったものが生まれづらい。その奥に一人の人間の「意図」が読めない。(「意図を読む」なんてのが、「古臭い」「今時」なんて思われて、需要の仕方が変質してしまっているとすると、この手は効かないなぁ。)
あと、ウェブの際限のなさに、多分辟易する場面が出てくるだろう。(YouTubeの動画をすべて見るためには、無数のウィンドウを開いて、今も投稿され続ける動画を見なくてはならない。)存在するとはいえ、紙媒体の機能を考えるとそこに利点があるのではないかな。
それこそが「編集」の醍醐味であるように思う。まとまらず。


追記。

これじゃ書籍と雑誌が区別できないなぁ。
うーん。
やっぱり月刊/週刊てのが重要か。
連載とか。
デアゴスティーニとか、R25とか、見るべきものはまだあるか。
デアゴスティーニに広告収入はないけれども。)