2012-01-01から1年間の記事一覧

植物の美しさに感じ入ることができないものに、グリッチは分からないだろう。

演算が美しいとは、計算が美しいとは何を言っているのか。確かに意味がわからない。数学では時折、公式に対して「美しい」という言葉が使われるが、そのような整然とした法則の美しさ、といった意味なのだろうか。「演算が美しい」というのは「自然は美しい…

画像の演算性の美学

gifの色数が2の倍数であること。ブロックノイズが8×8pixであること。ジャギーが矩形であること。グリッチが水平性を持つこと。プログレッシブjpegが徐々に解像度を上げて表示されること。画像の演算性の美学。*1 「演算が美しい」と言うならば、普通連想され…

梅ラボインタビューと『10年代の終戦』twitterまとめ。

梅ラボ自筆画のほとんどが白黒や、着色も原色を単色で塗るなど、やっぱ絵の具を使って色を使うと全然なのだが、コラージュでああいう色彩になるの面白い。ただ、絵の具を取り込んだ画像を扱う場合、やはり赤や青などの単純な色彩に溺れる傾向にあるように思…

美術には造形のレベルと概念操作のレベルがある

色彩を考えること。形態を考えること。美術の営みにおける、形や色を作る行為・・・「造形」に照準をあわせれば、その造形に対する態度として 「造形によって何をするのか」 「造形そのものに深く沈潜していけるか」 という二分ができよう。普通、美術史を参…

『ネット絵学』(百化)に寄稿しました。

ネット絵学作者: 虎硬,エス,NUL,八田モンキー,shirakaba,とりかわ,にほへ,いとまん,1047,ギバ=リャン出版社/メーカー: project百化 販売:密林社発売日: 2012/05/05メディア: ムック クリック: 23回この商品を含むブログ (1件) を見る百化によるイラスト批評…

百瀬文個展「なぞる人々」

3月2日から7日まで、新宿眼科画廊にて開催されていた百瀬文個展「なぞる人々」を見てきた。会場には3つの映像作品と、ひとつの立体(+映像)作品があり、それぞれバリエーションがありつつも、映像というメディアへの言及としての個展であった。作家自身が登…

「インターネット アート これから」ちょこっとお手伝い

ICCで開催されている、「インターネット アート これから」の 二艘木洋行とお絵描き掲示板展を少しお手伝いしています。お絵描き掲示板展はこちら。会期中のイベントにて、お絵描き掲示板話や、二艘木作品トークなどあるかも。です。