3Dスキャン面白いなぁという話

3Dスキャン(複数写真から生成する3Dモデル。呼び方3Dスキャンでいいのかなぁ。)面白い。具体的には、谷口暁彦と山内祥太、あとノガミカツキか。
思うに、3Dスキャンを見ることって、絵画しか知らなかった人間がはじめて写真を見た経験に近いのではないかな。「魂が抜かれている感じ」というか、3D写真は死体のようだ。山内祥太は反彫刻として、横たわる、力ない人体を作ったけれど、彫刻が「まるで生きているかのような」様相を目指すが故に、その反彫刻は死体が転がっているかのように見える。(つまり「物体」にはもともと生命が無く、「彫刻」は、それに命が与えられたようであり、さらにその命が失われた状態として、「山内の彫刻」がある。)3DCGは、形態を細かくしていく(皺や、毛を再現していく)というアプローチや、光の反射をシミュレートすることによってリアルな表現に近づこうとしていたわけだけれど、3D写真は、ざっくりした方向であっても、現実の色調を取得することで、そこに「生々しさ」や「空気感」が生まれてしまうということに驚きがある。
写真によって絵画が変質したことが、3D写真によって彫刻に起こりはしないかな?とも思う。しかしそれは彫刻ではなく、3DCGに起こっているのかもしれないなぁ。どうなんですかね識者の方々。