アラハタ世代と考える恋愛、結婚、仕事、出産、子育て〜「学生100人との対話」〜に参加してきました


http://www8.cao.go.jp/shoushi/13zero-pro/opinion/gakusei100.html

明大駿河台キャンパスにて。小渕大臣は参議院の予算会議のため欠席。

プロジェクトチームは以下の通り

安藤哲也 NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事 Fathering Japan 活動日記
勝間和代 経済評論家 5/20、大学生向け少子化PTシンポジウムのお知らせ- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!
松田茂樹 第一生命経済研究所主任研究員
宮島香澄 日本テレビ報道局解説委員
佐藤博樹 東京大学社会科学研究所教授
少子化社会対策推進点検・評価検討会議座長)

で、それぞれの挨拶のあと、会場でその場でアンケートを集計しながら(テレビみたい)、学生の挙手で意見を拾って、上のパネラー?が返事を返していくというもの。その後に質問時間が設けられた。

聞いていて発見としては
・WLB(ワークライフバランス)を推進している企業を評価するシステムがあるので、それを活用する。
・WLBというのは(現状では)勝ち取るもの。そのためには、仕事をきちんとして実績をあげておくことや、周囲とのコミュニケーションで育休を取りやすい空気の醸造や、自分が抜けても平気なように仕事の引き継ぎなどをきちんと行うことが重要。
・WLBとは結局就業時間短縮に限る。正規雇用で短時間労働をしても昇進が妨げられないような法整備が必要。
というような意見が出ていた。

あとは、
出生率の低さはマインドに起因するものではない。
これはまぁ基本ですね。

・男女の役割分担はあってしかるべきでは、という男子学生の意見に対して「そういうことを言っている人は結婚はできなくなってきている」と答えていた。(いまだお互いの意識のずれがあるとは。)
小学生の頃、家に帰っても親がいないのが子どもにとって良くない、みたいな意見が出ていたが、核家族ってのはやっぱり大多数なのかなーと思った。俺の場合祖父祖母がいたし。子供の寂しさのためだけに、専業主婦/主夫をやる、というのはナンセンスに思った。

・「標準家庭」というモデルだけに対策を打つことの限界。一人親まではどうにか射程に収めたが、これから事実婚同性婚などについても考えていかなければ、という認識を持っている。
・結婚が就職に不利、というような状況は是正したい。

といったところか。

自分の質問は、「WLBの勝ち取り方のノウハウ」(上記)と、「いったん非正規雇用されると、その後結婚や、子供を望むこと、子供を進学させることが非常に困難になるのでは、という不安があるが、その対策は。」というもの。
正規雇用については、少子化会議では扱う幅が広すぎる、ということ。第一生命の松田さんの、個人的には、子供を持った場合は条件を問わず一定の助成をするようにすべき、と考えているとのこと。

他に学生の意見は
・もっと子供に触れる機会を増やした方がよいのでは?
少子化に対するマインドの変化を期待するというよりも、実際に子供を育てている側が、負担を分散できるような状況を作り出せればいいように感じた。マインドだけで少子化が回復する問題ではないと感じた。
・大学院を卒業して就職活動をする中で、結婚していると不利ではないかと心配。
→全く想像していなかったが、なるほど、こういう悩みが女性側にはあるのか、と思った。
・男の育休に触れる企業説明会なかったんすけど。
→パネラーは聞けば?といっていた。兎に角交渉の機会をどんどん作っていく、ということが重要なのかと思った。


最後に、制度は制度としても、この世代が声をあげる(=選挙にいく)ことによって、WLBや少子化といった問題への取り組みが加速されたり、企業を選択する基準にWLBなどを持ち込むことによっても、企業側が反応することになる。ということを強調していた。

すぐ消えるだろうけど、ネット上での記事。
http://mainichi.jp/life/today/news/20090521mog00m100006000c.html
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/05/25/syoushika/index.html

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