高校の頃の、あれはよくある麻薬、覚醒剤反対の授業の一環で、元常習者の話を聞くというものがあった。
自助グループで活動しているという人物で、確か三名来たように思うけれど、ひとりが若めの女性で、ひとりが40くらいの男性で、あと一人は全く覚えてない。もしかしたら二人だったのかもしれない。
その中で、男性のことが印象に残っている。同じやるんなら、他が10かけてやるところを5とか3とかでやることを自信にしていたと、言っていた。
妻と子供に、ちょっと出かけてくる、と言ったまま家に帰っていない、と言っていた。
前を聞いて、俺みたいだ、と思って*1、後を聞いて、頭がかっとなって、くらくらして、目の前がぼやけるようになったのを覚えている。なんとなく、なんで薬を使うのかも、わかったような気がしたのだった。(そうして僕は益々生き方を変えていく)

*1:その前に、伊吹かなみを読んで思ったのだったが。