課題メモ

人権の啓発ポスター、のヴィジュアルを考える。ことでVCDを考える、授業。某代理店の背広を着たオジサン方が毎回来る。まだ第一回を終えたところ。
割と多くの人が、うーん、人権かぁー、と思うのだろうけれど、ビールのCMに女性が登場したり、旅行のCMに男性が登場したりしたことなんかと絡めての説明を受ける。要するに、西洋思想に基礎付けられているhuman rightsの啓発というよりも、ジェンダーを疑うことによるコミュニケーションの対象の再発見に人権教育が役に立つのでは、というような言い方もしていた(あとは、学生とやってますー、っていうのにウケそうな課題ということか)。
マスメディアにおける公共広告の意義というのは理解できるけど、どうにも弱者として捉えているものが、女性であったり、老人であったり、いや、勿論社会的弱者といえるんだけど、ちょっと今の時代のそれとして、もうちょっと疑っていいんじゃないか、と思うところもありつつ。(それが、マスに向き合っている故に見えてくるものなのか、そうでなく、オジサン的感性ではまだまだそういう実感があるのかは謎。)
まぁ、基本的には公共広告と考えてやればよい、と思う。
そもそも、マスメディアで、西洋思想に基礎付けられた人権概念を啓発できるとは思えないし。それこそタテマエで終わり、になってしまうだろうと思う。(小学校でやってるような内容だけですっきり理解できるほど、人権概念って分かりやすいものじゃなくね?と思う。のだけど。国家と国民と関係の中での概念だっていうこともあんまり教えられていない、よね。)
特にヴィジュアルによるコミュニケーションとして面白いものを考えることが授業としては主眼、かなぁ。
VCDのヒトのいう「コミュニケーション」って普段自分たちが使うおはようだとか、これくださいとかの「コミュニケーション」と明らかに使い方が違うなぁ、と思っていたのだけれど、相手にエモーショナルな反応を引き起こすものを「コミュニケーション」と呼んでいるらしい、ということが分かった。少しすっきり。