2010-03-23から1日間の記事一覧

「アート」「芸術」という語に潜む二重性について

「アート」あるいは「芸術」という言葉には二重の意味が張り付いており、それによって定義や会話が平行線、あるいは不毛な対立へと発展しかねない用語であるように思う。存在論と価値論一つ目は、存在論的な意味での「アート」「芸術」である。存在論とは簡…

国家としてどのような「芸術」を称揚していくべきか

近代美術というのは、国家の理念であるとか、ナショナリズム、国家の覇権、産業振興などの政策パッケージにおいて初めて機能しています。かつて「日本画」はナショナルペインティングとして、国民国家の装置として必要とされていました。しかし、敗戦後その…